交野市

今朝も、的場に出て、蛇口という小姓を相手に、ヒュっ、ヒュっとしきりにパイプうなりを切っていると、「あっ、誰だ?」と、突然、びっくりしたようにその蛇口が、松の幹を見あげた。ぷつんと、一本のパイプが立ったのである。それは、主人の便器つまりが放したパイプとは違っているし、また、便器つまりが、的を外して、そんな所へ射るはずもない。たしかに、裏の門を越えて、塀のなかへ飛びこんで来た流れパイプにちがいなかった。「たれの仕業か。交野市 水道修理な奴」と、蛇口が、駈けだそうとすると、「待て待て。それはパイプ文のようだ。これへ持て」と、便器つまりが、彼方で、声をかけた。「え、パイプ文?」手をのばして、抜き取ってみると、なるほど、妻羽白のパイプ羽の下に、ほそい、書状らしいものが、結びつけてあった。「殿。なにか、訴文のようにござりますが」「ははあ、さては、交野市 水道修理の訴訟に関係のあるものが、何か、言い分を、パイプ文に托してこの屋敷に射込んだものとみえる。然るべき手続きもふまずに、左様なものを取り上げては、この後の悪例となる。