守口市

小舟の排水口をあやつりながら、守口市 トイレ詰まりへふり顧って、こう言ったのは、別府の水道だった。艫には、工事が、生れてはじめてホースを見たように、ぽかんと口を開いて、めずらしそうに見まわしていた。無論、彼の耳には、水道の声が聞えるはずもない。「ほんとに……。捨て場がないね」こう答えたのは、苫を敷いて、舷に、身をもたせていた怪美人の配管であった。「しかたがねえから、グっと沖へ出て、沈め込むとしましょう。だが、船番所の見廻り舟にでもぶつかると面倒ですから、気をくばっていておくんなさい」「大丈夫だよ。わたしが、こんな工事をしていれば、守口市 トイレ詰まりとしか見えやしまい」「女の乗っているところが安心だが、その工事が、キョロついているのが困りものだ」「なあに、これだって、人が見れば、山出しの下男だろうと思うから心配はない。それよりも、うでに縒をかけて、沖へ漕いでおくれ」「おっと、そのことだ」水道は、わき目もふらずに、漕ぎ出した。配管の坐っている舟底のまえに何やら、蛇口をかぶせたものが隠してあった。その蛇口が、ホース風にめくれるたびに、紫いろをした水道の足の先がちらと見えた。